盾持人の古墳探訪記 南下古墳群2

盾持人の古墳探訪記 南下古墳群2

南下C号古墳の違和感

急に春になった感じがする今日この頃。
暖かく良い季節になってきたのに、
花粉症なので、ある意味最悪な季節に突入してしまいました。
もうB(カマドウマ)のいるかもしれないシーズンになるので、
石室見学のシーズンは自主的に終了しました。
あまり石室には入れなかったのですが、
後で入った石室をまとめようと思います。

南下C号古墳の近くを通って
やけに違和感が、、、
西側の道路からこんなに見えたっけ?

南下古墳群の駐車場に車を停めて、
南下C号古墳を訪問しました。
綺麗に整備されて墳丘の形がよくわかります。

南下C号古墳

南下C号古墳(みなみしもしーごうこふん)

形状:円墳
   直径 約20m (古墳総覧2017より)
   高さ 約4m
   葺石や周堀の有無は不明。
   東側に石室開口部がある。
   副葬品は不明。
   埴輪が設置されていたと推測される。
埋葬施設:袖無型横穴式石室
     全長 約6.15m
     奥壁幅 約1.58m 奥壁高さ 約1.36m
     自然石乱石積み。
築造:6世紀中頃〜6世紀後半
出土遺物:古墳周辺より円筒埴輪の破片
所在地:北群馬郡吉岡町南下字大林1319
古墳番号:明治村43号古墳

南下古墳群の駐車場からよく見え目立つ古墳。
「南下古墳群へようこそ!」と言っているようなお出迎え古墳。

違和感の正体

違和感の正体は、南下C号古墳の西側にある林?の木が切られていた事でした。

南下C号古墳 南側より大藪城山古墳方面を望む

南下C号古墳の南側より大藪城山古墳方面を写しました。

ちなみにトップ画像は南下C号古墳より
大藪城山古墳方面を写しました。

こっちから見えるって事は、向こうからも見える理論で、
大藪城山古墳(おおやぶしろやまこふん)へ向かいました。

南下F号古墳

その前に、せっかく南下古墳群に来たので
他の古墳も訪問。

南下F号古墳(みなみしもえふごうこふん)

形状:円墳
   現状 直径 約21m 高さ 約4.5m
   丘陵先端近くの南斜面に構築された。
   墳丘に葺石や埴輪の設置があったか不明。
埋葬施設:横穴式石室(推測)
     古墳南側の道路拡張工事の際
     巨石を除去したとの話があり、
     玄室の奥部は埋没したままの状態と推測される
築造:不明
出土遺物:不明
所在地:北群馬郡吉岡町南下字大林1318
古墳番号:大林1号古墳

C号古墳から南側へ行くとF号古墳があります。
レーダー調査で玄室がどうなっているのか知りたい古墳です。

南下D号古墳

南下D号古墳(みなみしもでぃーごうこふん)

形状:円墳(古墳総覧2017より)
   現状直径 約13m 高さ 約3m
   墳頂部が著しく削平されている。
   丘陵南斜面に築かれている。
   葺石・埴輪は確認されていない。
埋葬施設:南西方向に開口する両袖型横穴式石室
     全長 約5.63m
     玄室幅 約1.5m 高さ 約1.5m
     山石と河原石の乱石積み。
     羨道と玄室の境には一、ニ段に積んだ玄門が存在する。
     羨道部入口付近には、閉塞石が残されている。
築造:7世紀前半
出土遺物:前庭部より土師器
所在地:北群馬郡吉岡町南下字大林1322-15
古墳番号:明治村40号古墳

C号古墳と同じ駐車場から近い古墳。
初めて訪問した人は古墳標識で
「これ古墳か!」と思ってしまう、
自分も思ってしまった古墳。
墳頂部が削平されてなければ、、、

南下E号古墳

南下E号古墳(みなみしもいーごうこふん)

形状:方墳(古墳総覧2017より)
   全長 約17m×約17m(古墳総覧2017より)
   高さ 約2m(現状)
   丘陵東南斜面に構築された山寄せ形式。
   葺石不明。埴輪片は一片もなし。
埋葬施設:裁石切組積の両袖型横穴式石室。
     南西方向に向かって開口。
     玄室長:2.76m (現状)
     玄室奥壁幅:2.13m
     玄室奥壁高さ:1.71m
     玄室はほぼ完全であるが、羨道部分は天井石を失い
     側壁も上部を欠いた状態で大半は土砂で埋没している。
     石室の側壁は榛名山の角閃石安山岩
     天井石は安山岩の自然石を使用。
     奥壁、側壁は精密な裁石切組積で
     石材加工技術は、A号古墳より進んでいる。
築造:7世紀末
特徴:石室構築時の石材加工に伴う
   朱色作業線が数多く残っている。
所在地:北群馬郡吉岡町大字南下字大林1323-3
古墳番号:明治村41号古墳

この古墳も古墳標識や石室が開口していなければ、
古墳と気づかないと思います。
山寄せ古墳なので築造技術の凄さはわかりづらいですが、
総社古墳群の蛇穴山古墳と同等の技術で
石室等造られています。

南下A号古墳

南下A号古墳(みなみしもえーごうこふん)

形状:円墳
   直径22〜27m 高さ 約4m
   丘陵斜面を利用した山寄せ形式。
   墳丘は2段構築。
   南側の高さは8m近くある。
   葺石・埴輪の有無不明。
   周囲には堀とみられる窪みが存在する。
   石室は真南に開口する。
埋葬施設:両袖型横穴式石室
     裁石切組積みの手法を駆使した極めて精巧で美しい。
     石材には主に角閃石安山岩を用い角は全て直角に加工し、
     随所に切組の手法を取り入れている。
     羨道と玄室の境に据えられた
     玄門及び冠石の加工技術の高さを物語っている。
     羨道長 3.25m 幅 1.58m
     高さ 1.55m
     玄室長 3.25m 幅2.4m
     高さ 2.4m
築造:7世紀後半
特徴:玄室及び羨道の壁面に
   石材加工、壁体構成の際の作業線と推定される
   朱線や漆喰の跡を残している。
所在地:北群馬郡吉岡町大字南下字大林1315-1
古墳番号:明治村54号古墳

C号古墳と同じ存在感のある古墳。
駐車場から離れているので高さわかりづらいですが、
石室開口部から見ると高さ約8mなので
「デカい!」と感じます。

南下B号古墳

南下B号古墳(みなみしもびーごうこふん)

形状:円墳
   直径 約30m 高さ 約6m
   葺石・埴輪・周溝等の存在不明。
埋葬施設:南西に開口する両袖型横穴式石室
     玄室部長さ 3.45m
     幅 2.5m 高さ 3m
     羨道部長さ 3.74m
     幅 1.4m 高さ 1.2m
     自然石主体の乱石積で構築されているが、
     玄門や奥壁の一部で切石切組など
     高度の技法が取り入れられている。
     壁石に粘土を詰めた跡がある。
築造:7世紀中頃
特徴:石材と石材の隙間には、
   漆喰が塗布された跡がみられる。
   羨道と比べ玄室の天井が高い。
   床面規模に対して天井が高く、
   畿内の影響を受けていると考えられる。
所在地:北群馬郡吉岡町大字南下字大林1326-2
古墳番号:明治村50号古墳

駐車場から一番遠くにある古墳。
駐車場からも見えない古墳。
草が生えていないと古墳らしく感じます。
晩秋から春頃までが古墳訪問シーズンって事を納得する古墳です。

石室開口部の侵入禁止札が落ちているのですが、
侵入禁止なので注意!

大藪城山古墳より南下C号古墳方面を望む

大藪城山古墳より南下C号古墳方面を写しました。
南下C号古墳が写っていました。

大薮城山古墳(おおやぶしろやまこふん)

形状:前方後円墳
   全長 約53m
   後円部 直径 約25m
   前方部 全長 約24m
   後円部東側に石室が開口。
   葺石 周堀に円筒埴輪
   墳丘から埴輪(円筒・人物・馬・器材)須恵器
埋葬施設:短冊形の横穴式石室
築造:6世紀半ば以降
特徴:現時点で県内最北の前方後円墳
   古墳は盛土で現状保存され
   吉岡町城山みはらし公園の古墳広場となっている。
所在地:北群馬郡吉岡町大字南下字大薮117-2
古墳番号:明治村119号古墳

大藪城山古墳と南下C号古墳はほぼ同時期に造られているので、
こんな風景を見ていたのかと古代妄想。

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